本文へスキップ

社会福祉協議会の不動産担保型生活資金・リバースモーゲージローン

コラム一覧(不動産担保型生活資金)

30代後半で定年後に住宅ローンが残る組み方をした人の老後破綻が増加

定年退職後は退職金をもらい、仕事人生を無事に終え、安泰な老後を過ごすはずだった人たちの歯車がどこかで狂い、経済的に追い込まれていく人、さらには老後破綻する人が増えています。
破綻の原因は人それぞれですが、いくつかの共通点がありそのうちの一つが。住宅、住宅ローンです。
高額の買い物でローンとセットで長期に続くものだけに住宅ローンの組み方、家の買い方には注意が必要です。
最近、目立っているのは平成バブル崩壊後、平成10年にかけて住宅を買った、現在50代から60代以上の方々の破綻です。
すでにバブルは崩壊している時期ですが、まだ余韻が残り、住宅価格が下がり、バブルの時には買えなかった住宅が今なら買える、今、買わなかったらまた、買えなくなると煽られた時代かもしれません。
中でも30代後半にかけて遅めにマイホームを買ってローンを組んだ人、特に目一杯ローンを組んだ人などが破綻しています。
30歳で35年ローンを借りれば完済時は65歳。
35歳で35年ローンを借りれば完済時は70歳。
晩婚化の影響もあり、この頃から35歳以上、40代などになってから住宅購入、ローンを組むケースが増えていったのです。
住宅を買うきっかけとしてもっとも多いのは子どもの誕生ですが、結婚が遅くなると第一子誕生もそれに連れて遅くなり、住宅購入も遅くなっていくのです。
住宅ローン自体も、低金利時代で収益源が減った銀行・金融機関が競って行うようになり、それまでの一般的なローン期間の25年が35年に拡大し、完済時年齢も79歳までとが、ボーナス払いも拡大した時期です。
40代、50代でも30年、35年で組めないことはない。
しかし、そうした組み方をすると定年後に住宅ローンが残り、年金生活なのにボーナス払いあり、80歳まで返済が続くなど、どう考えても無理な返済になってしまうのです。
銀行もわかっていてローンを組ませていたともいえるのです。

当時はまだ、途中で物件を売却して返済もできると考えていたかもしれませんが、土地は上がるどころか下がりっぱなしです。
ローンの返済と子供の教育費や生活費の支出で貯蓄がほとんどない中、定年退職したが、まだ2000万円住宅ローンが残っていて、退職金をすべて住宅ローンの返済に充てた人。
それどころか、退職金をすべて住宅ローンの返済に充てても、まだ2000万円住宅ローンが残っている人。
そんな時に医療や介護、熟年離婚や様々なアクシデントが覆い重なってきます。

老後破綻を防ぐためにはどうすれば良いか。
まず、すでに返済が大変になってきている人であれば、早めに専門家に相談をすることです。
金融機関にもよりますが、滞納が6カ月を越えると、そもそも相談にも乗ってもらえなくなり、事故扱いで、サービサーに債権が売却されることになります。
そうなると競売にかけられることになり、自分ではどうしようもなくなります。
その前に金融機関や任意売却などに詳しい専門家に相談すれば、できるだけ傷の浅い解決方法が探れます。

安易に返済期間を伸ばすやり方は危険です。
ただの先延ばしで、銀行から返済期間を伸ばして、なんとか返済してくださいと90歳までの期間に延ばされても、あきらかに問題を先送りにしただけです。
金融機関の担当者も2,3年で転勤です。次に遅れたら結果は同じ事です。

最近では任意売却で投資家に買ってもらって住み続け、お金ができたら買い戻すやり方など、場合によっては愛着のある家に戻る手もあります。


⇒ コラム一覧(不動産担保型生活資金)へ

スポンサーリンク




スポンサーリンク


リンクユニット


不動産担保型生活資金
に関するQ&A


不動産担保型生活資金コラム

全国対応は日宝↓




スポンサーリンク