社会福祉協議会の不動産担保型生活資金・リバースモーゲージローン
コラム一覧（不動産担保型生活資金）
住み続けながら家をお金に換える「リースバック」という手法が登場・・・でもリスク要因も多い
住宅をお金に換える方法として、最近「セール・アンド・リースバック」または単純に「リースバック」という手法が登場し、実績を伸ばしてきています。
従来からあった「リバースモーゲージローン」が有名ですが、「リースバック」とは何者か。
「リースバック」は、持ち家を不動産会社に売り、同時にその不動産会社と賃貸借契約を結んで住み続ける方法です。
持ち家の売却（不動産の登記簿の所有権が実際に移転されます）により、生活環境を変えずにまとまったお金を手にできる代わりに、その不動産会社と賃貸借契約を交わすことで毎月の家賃を支払わなくてはなりません。
「リースバック」の主な利用者は、バブル期に高値でマイホームを買った世代で住宅ローンの負担が重く、老後資金が十分でない人や、自宅を子どもに相続させる必要がない家なら、お金に換えたいというニーズが大きいようです。
また、単純に借金過多で、返済に困り、通常のローンの借り入れや借換えができないケース。
ただ、これまでのローンの毎月の支払額より賃貸借の家賃の方が大幅に引き下がるのであれば、資金繰りに余裕ができますが、必ずしもそうとは限りません。
またリースバックの賃貸借契約は3年、5年などの期限がある「定期賃貸借」が多く、そのままずっと住み続けられる保証はないのです。
不動産会社の事情で契約が更新されないことがあり得ます。
「リースバック」にはリスク要因も多いのが実情でしょう。
一方、金融機関が扱うリバースモーゲージは不動産担保融資のひとつで、生前に元本を返す必要はなく、死後に家を売却して一括返済するのが特徴です。
毎月の支払いも利息だけか、その利息も元本に組入れることで、毎月の利息支払いも無くしているリバースモーゲージローンもあります。
リバースモーゲージローンは家賃を払う必要はなく、ずっと住み続けることができます。
リバースモーゲージローンにも、リースバックにも一長一短あります。
